以前、弊社で工事をさせていただいて数年経過したお客様から、先日こんなお電話をいただきました。屋根のリフォーム業者と名乗る人が来て、「瓦が割れているので、このまま放置したら大変なことになりますよ」って言われたので、一度点検をしてもらえませんか?という内容でした。 早速私がお伺いして点検をさせていただきました。当然のことですが、屋根には何の異常も発見できませんでした。しかし、1枚の瓦が割られていました。 「割られていた」、何故わかるのか、私たちは屋根工事を職業としているプロなのです。故意に割られたものか、違うのかは見ればわかります。その後のお客様とのお話をまとめると以下のようなことになります。
・「今たまたま屋根を見たのですが、このままでは大変なことになりますよ」と不安をあおった。・何回断ってもしつこく営業に来た。 ・「無料点検」と称して屋根に上った。 ・ デジカメで割れている瓦を見せられた。
この話からその業者が自ら瓦を割り、写真を撮ったことは容易に想像できると思います。 そこで私は、1枚の瓦を補修して「今度その業者が来たらこの名刺を見せて下さい」と言って名刺を渡して帰りました。 訪問販売法が改正されたとはいえ、このように信じられないことが横行しているのが実情なのです。あるいは屋根のリフォームをしたら、その時から雨漏りがするようになったということでの補修依頼も何例か入ってきています。
最近時間があくと、ふと考えてしまいます。私たち同業者の仲間で以前こんなチラシを配布したことがあります。しかしまだまだ悪徳業者によるリフォームトラブルは後を絶ちません。 弊社は静岡県西部を商圏として、年間700棟くらいの新築屋根の工事をさせていただいています。 売り上げの95%がハウスメーカー様、住宅会社様、工務店様からの新築物件によるものです。しかし昨今のリフォームトラブルを眼前にすると、黙って看過するわけにはいきません。リフォームにも注力すべきであると考えます。そして、私たちの持つ屋根・外壁にかかわる知識・技術を皆さんに発信していくべきだと考えています。
よく「屋根の寿命は?瓦はどのくらいもつのですか?」というお問い合わせをいただきます。しかし本来屋根というのはそんなにメインテナンスが必要なものではないのです。しっかりとした屋根材を見極め、しっかりとした工事がされていればということが前提にはなりますが・・・。 屋根は屋根材と施工というふたつの要素によって構成されます。弊社ではよりよい屋根材を求めて、瓦あるいは他の屋根材メーカーとも情報交換を進めています。また国、県によります技能検定取得者が責任をもった工事をしています。
最近屋根のリフォームをさせていただきましたお客様から、「台所のリフォームお願いできますか」というご連絡をいただきました。「屋根、外壁は専門ですが、台所は・・・」と申し上げましたところ、「あなたは信頼できるから、是非お願いしたい」といううれしいお言葉を頂戴しました。 私たちは家に関係をします異業種のネットワークも長い社歴の中で培ってきました。是非「家」のご心配は気軽に弊社にぶつけてみてください。そんな信頼にお答えすることが私たちの「使命」であり、「喜び」なのです。
これからも「信頼できる会社であること」をお約束いたします 袴田竹之